
地獄
死んだ時に後悔しても時すでに遅し。地獄の怖さを知って罪のない状態を保ちましょう
地獄
聖女ジョセファ・メネンデズの手記から
シスターになってわずか4年後、33歳で死を迎えたジョセファ。キリストから命じられ、キリストの聖心を明かす内容と共に、自身の身の上などを綴る内容が書かれたノートを残してこの世を去った。
1922年10月25日、マリア様がジョセファの前に現れて告げる。『あなたが地獄で見たもの、経験したこと、全て修道院長のマザーたちに報告しなさい。全てを忘れ、ただキリストの聖心のために、魂を救うことだけを思いなさい』
これらが彼女が経験したできことだった。
✳︎地獄に行く度に彼女が痛感したのは、、最も苦しい事の一つは愛することができないこと。
地獄に堕ちた人間の一人が彼女に言った、『私の苦しみは愛せないこと、愛したいのに愛せない。憎しみと絶望しか感じることができない。もし私たちの中の誰かが愛の行いを一つでもすることができたら、ここはもう地獄ではなくなる。。しかしそれができない、私たちは憎しみと悪意のみで存在している』(1922年3月23日)
✳︎別の魂が訴えた、『最も辛いのは、私たちが神を愛することができないことだ、憎むことしかできない。どれほど愛に飢えているか、、求める心は強いのにもう遅い。あなたも同じような思いに取り憑かれるはずだ。しかし溢れる悪意と憎しみ、地獄へ堕ちる人間が増えることを願うしかできない。。他に何も考えられない』(1922年3月26日)
キリストがジョセファに命じて書かせたもの
✳︎私は毎日地獄へ連れていかれ、悪魔たちは私を拷問するように命じていた。すると彼らの一人はこう言った、『できない、すでにヤツのために自ら拷問を受けている(そしてキリストの名前を蔑んだ)、、そして悪魔は硫黄の空気を私に向けて喉の渇きを促すように言うと、それにも『いや、彼女は水を飲むことも自粛していた』と答えられ、悪魔はしかたなく『どこか肉体的に満たされていた部分を探せ』と答えた。
一つ付け加えたいのは、彼らが私を鎖で繋ぎ、地獄へ連れていくときに私が懺悔のための苦行に使った道具が使われた体の部分には鎖を繋ぐことができなかった。これらは全てキリストの望むように書き残します。(4月1日1922)
✳︎盗人は自分の手を呪った、『なぜ私は自分のものでもないものを欲しがったのか、、呪われた手よ、盗んだ品々はどこへ行った?どうせ数日しか所有できなかったのになぜ?』
他には自分の目や舌、自身が罪を行なった部分を呪っていました。『肉体よ、犯した快楽の代償を今払っている。。そしてこれらは全て自分の自由意志で行なった事だ。。』
(1922年4月2日)
✳︎ほとんどの人間は性的な罪、盗み、不公平な取引、これらの罪で地獄に堕ちたようでした。(1922年4月6日)
✳︎私は沢山の世俗的な人間たちが地獄へ堕ちるのを見ました。彼らの恐ろしい、凄まじい叫び声は言葉に表せません。。『私は迷い落ちた、、自分を騙していた、、地獄に永遠にい続ける、、何も助かる方法がない、、自分の呪いだ、、』
ある者は人のせいにし、ある者は状況のせいにし、全ての者達はこの状況を呪っていました。(1922年9月)
✳︎今日、私は多くの人間が火口に落ちていくのを見ました。。彼らは俗物のようで、悪魔が声高く言いました『世界は熟れている、、魂を手に入れるには、楽しいことへの欲求を促せば良いだけだ、、自分が一番、、誰よりも自分が、、謙虚さは微塵もない!、、ただ自分は楽しみたい、、これらは全て私の勝利につながる、、そして頭から真っ逆さまに地獄へ堕ちていく。。(1922年10月4日)
✳︎私はある悪魔が自分の元からうまく逃れた魂があったことから自分の無力さを告白しているのを聞いた。『なぜ私から逃れられたのだろう、、彼らは私のものだった(そして罪の数々を口にした)、、私はこんなに勤しんでいるのに、彼らは私から逃れた。。誰かが彼らのために苦行をしたり、償いをしたのだろう』(1923年1月15日)
✳︎今夜私は地獄ではなく、中心にある真っ赤に燃えている火以外は全てが分かりにくい場所へ連れていかれた。私は平に寝かされ、括られたため、全く動くことができなかった。
私の周りには7、8人の黒く、衣服を纏っていない人たちがいて、私は彼らの火に映し出された影しか見ることができなかった。彼らは座って話をしていた。
一人は、『厳重に注意しなければ、すぐに見つかってしまう』悪魔は答えた:『軽率になることを促すことで徐々に入り込めばいい。。ただし背景に隠れていなければ、見つかってしまう。。そうすれば徐々に罪の感覚が麻痺し、簡単に罪に誘導することができる。ある者には野望を持たせ、自己の欲求を掻き立て、仕事をせずにお金を儲けること、例え合法であってもなくても。ある者には肉欲を掻き立て、娯楽を愛するように仕向ける。悪習で盲目にすれば良い。。(ここで卑猥な言葉を使っていた)』
『残りのものには。。心から入れ。。奴らの好み、趣向を知っているはず。。それを愛させろ。。心から強く。。任務に勤しめ。。休むな。。慈悲をかけるな;世界は地獄に堕ちなかればならない。。これらの魂を私から逃すな』。
時々サタンの取り巻きの悪魔は答えました:『我らはあなたの奴隷です。。そして数々の私たちに対抗する者たちがいても、休むことなく昼も夜もなく仕事に取り組みます。。我らはあなたの力を知っている!』
彼らは全て同時に話し、その内のサタンと私が思った者は恐ろしい言葉を使っていた。遠くで宴会のような騒ぎや、グラスを鳴らす音が聞こえた。。すると彼は叫んだ、『奴らに食べ物を押し込めさせろ!その分我らの仕事が楽になる。。宴会をどんどんさせろ。。娯楽への愛が奴らを貶める扉になる。。』
そして言葉にするのも書くこともできないほどおぞましい発言をすると、まるで煙に包まれたように消えた。(1923年2月3日)
✳︎邪悪な者は魂が逃れたことを嘆いていた。『この女の魂に恐怖を植え付けろ、絶望に追い込め。あれ(ここで主に対する冒涜的な言葉を使っていた)の慈悲に信頼を託すことになれば、全てを失う。。女を絶望に落とせ、一時も離れるな、何より絶望させろ』
すると再び地獄の底から絶叫が鳴り響くと私を地獄の淵から追い出し、私を脅迫した。あらゆる発言の後:『可能なのか?こんなひ弱な奴らが、これほど力強い私より強いことが。。『自分の存在感を消しさらなければならない、暗闇の中で勤しまなければ、どんな隅でも良い、奴らを誘惑するには。。耳の近く、本の中。。ベッドの下。。私に全く意識を向けない者もいる、しかし私はずっと話し続ける。。そして提案という打撃で何かが残る。。そう、安全な場所で隠れ続けなければならない』(1923年2月7、8日)
✳︎地獄から戻ったジョセファはこのように書き記した。『多くの魂が地獄へ落ちるのを見ました、その中の一人はわずか15歳の少女でした。神のことを恐れることや、地獄の存在を教えてくれなかった自分の親に対する恨み言を吐いていました。彼女の人生は短かったけれど、罪にまみれたものでした。彼女は自分の肉体や欲望が求めるもの全てに身を任せました。特に、悪い本を読んだようでした。(1923年3月22日)
✳︎『魂たちは神から授かった仕事にも関わらず、従わなかったことで失った聖職を呪っていました。。失った理由は、彼らが人の目から離れ、自粛と禁欲の生活を送りたくなかったからです』(1923年3月18日)
✳︎『ある時地獄で私は数多くの神父、信者そしてシスター達が自分たちが立てた誓い、属していたオーダー(団体)、目上のリーダー達、そして得られたはずなのに失ってしまった光と恵み、全てを呪っているのを見ました。』
『その中には高位聖職者もいました。その中の一人は不法に教会に収められたものを使ったことを訴えていました。。』(1922年9月28日)
✳︎ 神父達は自分らの舌を呪っていました。神のご聖別の言葉を唱えたその舌、神のご聖体を捧げたその指先、懺悔者に赦し(ゆるし)を与えながら、自分の魂を失い、地獄へ堕ちる罪を犯していたのです。(1922年4月6日)
✳︎一人の神父は言いました、『私は毒を食べた、自分のものではないお金を使った。。ミサを捧げるためのお金だったが、私はミサを捧げなかった』。
また、ある神父は秘密結社に属していた故に、教会を、宗教を裏切らなければならなかったと話した。そしてお金と引き換えに、聖なる儀式を冒涜し、汚すことを共謀した。
✳︎ジョセファが知ったこと:多くの信者は貞操の掟を破ったことが理由で地獄にいること。。許可されていない教会の金品を勝手に使った罪。。慈悲に反する罪(嫉妬、反感の感情、憎しみ等)、信仰に対する生ぬるさ、そして自分で求め得た快楽、故に犯した大きな罪。。中途半端で勇気と誠意の伴わない告解(こっかい)などが理由で地獄に落ちたことを知った。
✳︎今日の瞑想は信者達に対する特定の判定でした。私はどんなに頑張ってもこのことから頭が離れませんでした。突然体が拘束され、とてつもない重圧を感じたことから、今までになく神がとてつもなく高潔な存在で、どれほど罪を嫌っているかを知りました。
『初めての罪の告解から今この瞬間まで、私の人生が一瞬で過ぎていくのが見えました。全てのことがとても鮮明に見えました:私の罪、受けた恵み、信仰の道へ入った日、新米としての衣服、初めて立てた誓い、精神的な読書、祈りの時間、もらったアドバイス、そして信仰の道を生きる上でもらった助け。。自分の魂が、『全てを失い、地獄へ堕ちる』ことを知った瞬間の魂が感じる混乱と罪悪感は、言葉ではとても言い表せません』
✳︎ジョセファ自身が地獄に相応しい罪を犯した話しは一切なかった。神は彼女にただこの経験をすることと、それを書き記すことを望んだ。ジョセファは書いた、『私は突然地獄にいましたが、前のように引きずられてではなく、魂が神の目から隠れた場所で自由に神を呪い、憎むことができるような場所に沈んだようでした。
『私の魂は奈落の底の深い場所、底を見ることが出来ないほどの深い場所に堕ちました。。直ちに、地獄の魂達は野次を飛ばし、私が彼らと同じ苦しみを受けることを喜んでいました。 全ての方面から聞こえる、彼らの酷く醜い呪いの言葉を聞いているだけでも大変な苦痛でしたが、私の魂を捉え、同じように呪いの言葉を吐きたくなる衝動を抑えることは想像以上に苦しく、また呪いの言葉は吐けば吐いただけ、更にその欲求が強まるというものでした。
それは、今までに経験した感情ではありませんでした。前までは、神に向けられたこれらの恐ろしい憎悪の言葉を聞き、そして愛の行いを一つもできないことで苦しみに押し潰されそうでしたが、今回は違いました。
『私はいつもと同じ地獄にいました。暗く長い廊下、大きく空いた穴、数ある炎。。前にも聞いた呪いの言葉を吐く沢山の魂達、身体こそ実体としてはなかったけれど苦しみや拷問の様子は明確に感じることができました。魂達はお互いを認識していました。
『私はその内の一つのある炎の穴に押し付けられ、燃え盛る木板の間に挟まれ、鋭い釘と熱い鉄が肌を刺しました』。
ここでジョセファは自分が受けた数ある拷問について書きました。
『彼らは私の舌を引き抜こうと努めていましたが、できずにいました。。この拷問はあまりに辛く、私は自分の目が眼窩(がんか)から飛び出てくるように感じるほどで、一向に収まることなく燃え続ける炎が原因だと思いました。。体の全て、そう爪の先までも恐ろしい拷問から逃れることはできず、そしてその間指さえ動かすことができず、寝返りを打つこともできません、まるで体は押しつぶされ、二つになったようでした。
『混乱や呪う言葉の音はひと時も鳴り止まず、吐き気を催す酷い悪臭は辺りを窒息させ、腐敗させていました。その臭いはまるで、腐った身体を燃やしているような臭いで、それにタールと硫黄が入り混じったもの。。この地球上では例えることができません。
これらは全て以前と同じで、確かに多くの拷問は耐え難いものでしたが、魂が平和ならなんとか耐えることも可能です。しかしそれができませんでした。魂は説明ができないほど苦しんでいました。この時までは、私は聖職を辞めたことから地獄へ堕とされたのだと思っていたのですが、違いました。私は何か特別な印をつけていました、私が聖職者であること、神を知り、愛していたという証でした。他にも同じ印をつけている者を見ました。どうしてそれに気づいたのかは自分でもわかりません、もしかしたら悪魔達や他の地獄に堕ちた魂達のその者達への扱い方かもしれません。
多くの神父もいました。この苦しみについては説明できません。他の者達と比べるなら、世俗で生きる魂達がとても大きな苦しみを受けているなら、その苦しみよりも堕ちた聖職者が受ける苦しみは比べ物にならないということです。
彼らの魂にははっきりと、貧しさ、身の清さ、服従心、と強烈な痛みと後悔で刻まれていた。



